お餅

お餅

あけましておめでとうございます。今年も一年よろしくお願い申し上げます。

さて今回は今年一発目ということでお餅についてお話ししたいと思います。世界からは「デスフード」などと揶揄されておりますが、わたくしとても大好きな食べ物です(お腹の浮き輪を掴みながら)。ではなぜお正月にお餅を食べるのでしょうか??

古くは平安時代、宮中で行われていた「歯固めの儀」というものが起源だそうです。

私、恥ずかしながら「歯固めの儀」というものを知らなかったのですが、歯固めの儀とはお正月にお餅、大根、串柿、かぶ、スルメ、昆布など硬いものを食べて歯を固めることで、丈夫で健康な一年を祈るといった意味があるそうです。また「年齢」には「歯」という文字が入っていることから、長寿を祝うといった意味もあるそうです(諸説あり)

そして、もう一つの意味として、生後100日目の赤ちゃんのお祝いとして行うもので、「丈夫な歯が生えますように、食べ物に困りませんように」と祈るものです。まだ赤ちゃんは、お餅などは食べることができませんので、近くの氏神様から「歯固め石」というものをお借りして、石に箸でふれて、それを赤ちゃんの歯にあてがうのだそうです(諸説あり)

世の中知らないことがいっぱいあるんだなぁとお餅を食べながらふと思うのでした。皆様くれぐれもお餅は小さく切ってよく噛んでお食べになってください。それでは今年も一年よろしくお願いします。

                      歯科医師 河合鮎樹

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