歯周病とアルツハイマー

歯周病とアルツハイマー

歯周病とアルツハイマー

さて今回は歯周病とアルツハイマーについてです。なぜかしりとりみたいになっていますね。先日テレビで特集があったみたいで(僕はみておりませんでした)、何件か問い合わせがあったのですこしお話ししたいと思います。

2019年1月に歯周病の原因菌の一つであるPorphyromonas gingivitisがアルツハイマー型の認知症の方の脳に存在したということがわかりました。

これをうけ、九州大学が発表したことがとても画期的で、アルツハイマーに関係性の高いアミロイドβ(確かまだ確実に原因とまではなってなかったと思うので関係性が高いとしています)が、先ほどの歯周病の原因菌の一つであるPg菌を三週間ラットに投与すると、先ほどのAβが増加し、記憶障害が誘発されることを突き止めました。

今までは、歯周病からの歯の喪失につながり、咬むことができなくなり、アルツハイマーになるという考えが主流だったものから、さらに今回の発表で直接的に歯周病がアルツハイマーの原因の一つであるということがわかりました。まだ論文の数が少ないため、確実なことは言えませんが、とりあえずぼけたくない人は歯周病にはならないほうがいいようです。それではまた。

                     歯科医師 河合鮎樹

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