ツインデミック

ツインデミック

ツインデミック

先日ポッキー&プリッツの日を迎えましたね。皆さんは何を食べましたか?私はアラポテトを食べました(笑)

さて今年もやってきました、インフルエンザの季節になりますね。しかし、去年と今年の違いといえばもちろんコロナです。そしてコロナとインフルエンザ両方共がパンデミックになってしまうことをツインデミックと呼称するそうです。そんないつもとは違う冬だからこそ、気を付けなければならないことをお伝えできればなと思います。

そもそもインフルエンザ、コロナは両方ともウイルスです。ウイルスは現在確認されているだけで3万種類以上いるといわれています。その中の二つなんですね。また大きさもとても小さく、細菌のおよそ50分の一と言われております。また自己で細胞を持たないため、ほかの細胞に侵入して広がっていきます。なのでウィルスは生き物というより構造物に近いものとされています。

次はインフルエンザについて。インフルエンザはおよそ80年前に発見されました。また哺乳類からの感染と言われており、鶏、水鳥、豚などから変異したウィルスが人に感染し、インフルエンザになるといわれております。そしてこれは今回調べてみて初めて知ったのですが、インフルエンザA型は人、鶏、豚を含め各種哺乳類に感染するのですが、インフルエンザB型は人にしか感染しないそうです。そして世界的に流行する、パンデミックの可能性があるのはA型になります。

そしてインフルエンザってどれくらいの人数が感染するのかといいますと、毎年

世界人口の25~30%

の人が感染するそうです。結構多いですよね。実に四人に一人が感染するんですね。日本では年間2000万人が感染、うち死亡者が29~65万人だそうです。しかし、今年先に冬を迎えた南半球の情報によると、インフルエンザの感染者が例年よりも低いというデータが出たそうです(すみません論文まで見つけられなかったので噂くらいにとどめておいてください)。これはコロナにより、皆さんがマスク、うがい、手洗いを徹底した影響ではないかといわれております。

そして気になるインフルエンザとコロナの違いです。まず一番の違いとしては感染時期です。インフルエンザは潜伏期間が約四日に対して、コロナは約14日と長いです。またインフルエンザは症状が出た後に感染時期(体内のウイルス量の増加)が来ることに対して、コロナは発症の48時間前に感染時期が来ます。つまりインフルエンザは高熱など症状が出てから隔離すればよかったのですが、コロナは症状が出てからではもう二日間感染時期が来てしまっているので人に移している可能性があります。

そしてもう一つの違いとして感染の広がり方の違いがあります。インフルエンザは等しく人に感染させ、コロナは80%の人は感染させませんが、残りの20%がめちゃくちゃ感染させます。少しわかりにくいですね。例えると、インフルエンザでは感染した人が五人いたら、五人ともが近くにいた人に数人感染させます。しかしコロナでは感染した人が五人いたとしたら、ABCDさんは近くにいる人に全く感染させません。しかしEさんのみ近くにいる人にめちゃくちゃ感染させます。つまりコロナにおいて、このEさんを絶対隔離することがとても大切になってきます。Eさんが人と接触しなければ広がらないので。つまり今までのインフルエンザの時以上にクラスターを発見すること、そして対策をとることがとても重要になってくるんですね。

そしてほかにも違いがあり、コロナはインフルエンザに対して、咳が出やすく、息切れがしやすいです。そしてインフルエンザはコロナに対して、体が痛くなりやすく、のどが痛くなりやすい傾向にあります。しかしこのような「傾向」にあるだけで、咳がなければコロナでないわけではなく、体が痛くないからインフルエンザでないわけではありません。

さてなぜ今回このようなブログを書いたのかというと、インフルエンザ、コロナ共に高熱がでます。もし自身やご家族のかた、周りの方が高熱が出ると、とっても不安になると思います。まず、高熱が出たら、仕事学校を休み、病院に行ってください。そして、なるべく人と合わず、お布団でゆっくりしていてください。これはインフルエンザであろうとコロナであろうと変わりません。

そしてコロナ、インフルエンザになりたくない方。できることは同じです。マスクをして、うがい手洗いをしっかりする。家を定期定期に換気する。これだけです。もう皆さんしていますよね?

これから乾燥した季節に入ります。湿度が低下するとウイルスの広がり方が約2倍になります。コロナ、インフルエンザなりたくてなる人なんでだれもいません。どうか石を投げることなく、メールや電話、お手紙などで励ましてあげてください。そういった本当に些細な一言でその人は救われると思います。今まで経験したことのない冬が来ます。みんなで手を取り合って(心の中でね)生きていきましょう。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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