口腔ケアをした方がコロナにな…

口腔ケアをした方がコロナになりにくい??

さて今回は「口腔ケアをしたらコロナになりにくい?」と題しましてお話しさせていただきたいと思います。いやいや新聞で歯医者に行ったらコロナになるって書いてあったよ、私の大好きな〇〇キャスターが歯医者に絶対行っちゃだめって言ってたよ、と思われる方がいるかもしれませんが、少しだけお時間下さい。

米山武義先生という僕が心から尊敬する先生がみえます(お会いしたことがないので一度会ってお話ししてみたいです)。この先生は口腔ケアの第一人者で、結論から言えば口腔ケアが誤嚥性肺炎の発症率を低下することを発見した人です(本当に素晴らしい)

ここからは聞いた話です。昔から、米山先生は高齢者介護施設で口腔ケアをしていたのですが、そこで口腔ケアをしていると風邪をひかなくなったという話が、スタッフの人から出たそうです。そこで毎年風邪をひいている人に口腔ケアを行ったら、風邪をひかなくなったという結果がでたそう。いやいや風邪をひかなくなったくらい大したことないじゃんって思われるかもしれませんが、免疫が下がれば誤嚥性肺炎のリスクが急増します。そして死因の第七位が誤嚥性肺炎です(2016年までは第三位でしたが、2017年から肺炎と誤嚥性肺炎が分けられて結果下がったように見えてますが実際は増えてます)

そこで、実際に口腔ケアをしている人としていない人で分けて調べた結果、明らかな減少傾向がみられた(日本老年医学会誌38 巻 4 号 p. 476-477)。それに目を付けたアメリカのある救急センターが、口腔ケアの徹底を行ったところ、劇的に死亡率が下がり、医療費の削減につながったそう。

つまり、口腔ケアが寿命を延ばすということを確立した偉大な先生なのです(会ったこともないのに色々書いて大丈夫かな。。。)

さて本題に戻します。各種マスコミの素晴らしい報道によって「歯医者自粛ムード」を国民に根付かせました。その結果、全国の老人ホームから「歯医者は来るな!!」となりました。当然入居されている方々には口腔ケアは行われません。

現在、高齢者介護施設での死亡率が増加しているようです。まだ、「死因」がはっきりしていないため、コロナによる肺炎なのか、誤嚥性肺炎なのかがわかりません。またわかり次第、書かせていただきたいと思います。高齢者を殺しているのはコロナですか?それとも。。。。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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