陽性?陰性?

陽性?陰性?

去年のゴールデンウィークは開院直前ということもあり、全く遊びに行けなかったので今年こそはどこかに行きたいなと思いながら、自宅で過ごしたゴールデンウィークでした。

さて、最近話題のPCR検査に関してです。経済再生大臣のPCR検査が陰性でした!!!というのがニュースになっていて、もういよいよだなと思ったのでコメントしたいと思います(誰かが陽性でしたというニュースなら100歩譲って理解はできるのですが、陰性でした!!がニュースになるなら、24時間陰性でした!!ニュースができるなぁと思います)

まずは陽性と陰性のお話からしたいと思います。なにかに例えようと思ったのですがたぶんコロナで話したほうがわかりやすいのでそのまま話します。

「僕コロナウィルスに感染しました!」が陽性です。「僕コロナウィルスに感染してません!」が陰性です。

でも世の中にはうそをつくやつっているじゃないですか?「僕はコロナウィルスに感染しました!」と言ってるけど実はコロナじゃない人のことを偽陽性といいます。そして「僕はコロナウィルスに感染してません!」と言ってるけど実はコロナにかかっている人の偽陰性といいます(本当の意味はちょっと違うよ?)。この偽陰性が一番危ないのです。

つまりPCR検査が陰性だったとしても、もしかしたら陽性かもしれないよ、検査は完璧なんかじゃないんだよということです。

今はPCR検査が免罪符かの如く、陽性の人は悪人、陰性の人は善人みたいになってしまっています。みんな善人でいたいですよね?それを証明するためにとりあえずPCR検査したいですよね?

しかし、世の中完璧なものなんてありません。PCR検査もとても効果の高いスクリーニングができるとは思いますが、必ず偽陽性、偽陰性がでます。「私、検査をしたら陰性だったわ。絶対大丈夫。」ではありません。

そして、マスクの次はこの検査キットが世の中に出回るでしょう。そして大量に偽物が出回るでしょう。もはや、偽物の偽陰性も偽陽性もなにが真実なのか嘘なのか訳が分からなくなると思います。

まとめます。熱のある方、倦怠感のある方は帰国者、接触者相談センターに行ってください。プロに任せましょう。以上です。それではまた

                     歯科医師 河合鮎樹

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