ここ最近の歯科医師の逮捕につ…

ここ最近の歯科医師の逮捕について

ここ最近の歯科医師の逮捕について

この間、妻に「本当においしそうにご飯を食べるよねぇ」と言われました。これ前にもどこかで言われたことがあるなぁと思ったら、20年前に亡くなった祖父に言われたことがありました。コマーシャルの依頼お待ちしております(写真は祖父と祖母と若かりし頃の僕です。ちなみに祖母は存命です。ばあちゃん長生きしてね。)

さて連日続く歯科医師の逮捕についてコメントしたいと思います。なお今回に限っては僕個人の見解ですのであしからず(良し悪しではないよということです)

セクハラや覚せい剤での逮捕は論外なので「歯科衛生士による診療行為」と「歯科助手によるスケーリング行為」について話したいと思います。

まずは「歯科衛生士による診療行為」について。そもそも治療はどのように行われるかというと、細かい話になりますが、まずは主訴というものを患者様から聞き、状態を確認します。そしていろいろな検査を行い、総合的に判断し「診断」します。それに基づいて、「治療方針」を決め、説明し、同意を頂いて初めて治療をするという流れになります。この「診断」と「治療」は歯科医師が行わなければなりません。それに対し、歯科予防処置が必要な場合、歯科医師の指示のもと歯科衛生士がこれを代わりに行うというのが基本的な歯科衛生士の業務となります。

ですので、今回の逮捕に関しては歯科医師が不在のまま、歯科衛生士が治療を行ったということでアウトとなります。

次に「歯科助手によるスケーリング行為」について。先ほどの「歯科予防処置」というものは歯科医師または歯科衛生士のみに許された「独占」行為になります。

ですので、今回の逮捕に関しては歯科医師または歯科衛生士以外が歯科予防処置つまりスケーリング行為を行ったためアウトとなります。

これだけを聞くと、「なら捕まるのは歯科衛生士と歯科助手だけじゃん」と思われてしまうかもしれませんが、その診療行為に対しては当然「治療代」というものがかかります。それを請求するのは「歯科医師」なため、しっかりとした治療を行っていないことから、「不正請求」として今回の逮捕となったそうです。

そこでお伝えしたのが、「悪い歯医者がまた捕まったのね。はいはい。」で終わりではなく、なぜこのようなことが起きてしまったのか?ということです。ここからが僕の見解になるのですが、この二つの事件はすべて「人手不足」から来たのではないか?と思います。前者は歯科医師の代診が行えば、後者は歯科衛生士が行えば全く問題がありません。

まず歯科医師に関して、歯科医師過剰と言われていますが、代診、つまり雇われる若手の歯科医師が圧倒的に不足しています。それはなぜかというと歯科医師の国家試験の合格率が低下しているからです。2018年度の歯科医師の合格率が64.5%で三人に一人は不合格となります。かつご存知の通り子供の人数が年々減っているのも相まって新しく歯科医師になる人数がどんどん減っているのが現状です。

また歯科衛生士に関しても、とても人数が少なく、一人の歯科医師に対する歯科衛生士の人数が、日本全国で愛知県がワースト1で少ないです。

つまり雇いたくても雇えない状況が蔓延しているというのが今の歯科業界の現状です。どれだけ素晴らしい技術を持っていても自分がいなければ治療はできませんし、衛生士さんがいなければスケーリングはできません。それでも何とかしなければならないと思い、今回の事件に至ったのではないのかなぁと思います。

もちろん、無資格での治療行為は犯罪です。間違ったことをしてしまった患者様にはしっかりと謝るべきだと思います。しかしながら、逆を返せばそう言ったことをしなければならないくらい「流行っている」歯医者さんなんだと思います。歯医者はコンビニより多いとはよく言いますが、なかなか自分に合った歯医者さんに巡り合うのは難しいのではないかと思います。そんな中、期待してくださる患者様がきっといると思いますので、是非とも歯科医師を続けていただきたいと思います(若輩者が生意気を言ってすみません)

河合歯科クリニックでは「素敵な」歯科医師が治療を行い、「素敵な」歯科衛生士がスケーリングを行います。皆様のご来院をお待ちしております。

追伸 今回のような事件を調べると心無い記事がたくさん出てきます。いい記事、悪い記事はなかなかわからないと思いますが、必ず誰が書いたのかわかるものを読んでください。今回は「歯科医師」の「河合鮎樹」が書きました。それでは。

                      歯科医師 河合鮎樹

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