コンビニの数と歯医者の数
暑い日が続きますね。室内でも熱中症になります。必ずエアコンをつけて、こまめな水分補給をしましょう。
さて今回はコンビニの数と歯医者の数と題しまして、どれくらいの歯医者の数があるの?というお話をしたいと思います。
なんとなーくですがコンビニより歯医者のほうが多い。だから歯医者が少しくらい減ったほうがいい。なんて声も聞いたことがあります。では実際の数はどれくらいなのでしょうか?
少し前に令和二年度の医療施設静態動態調査報告が発表されました(まとめるのに時間がかかるから数年前のが今発表されます)。これによると、歯科医院の数はなんと
67874施設
もあることがわかりました。多いですねー。内訳を言いますと、有床歯科医療所(ベットがあるおっきいところ)が21か所、無床診療所(普通の歯医者)は67853施設になります。さてこれは今の数字。一年前の令和元年と比べてどのように変わったかというと、令和元年と比べて626施設減少ということになりました。実は歯医者は減ってきているんですね。これがトータルの数の比較になるので静態の調査になります。次は動態の調査になります。動態とはどのように増えたり減ったりしてるの?ということになります。結果、新規の開設が1393施設、廃止が1714施設となります。ほかにも休止や再開などがありますが今回は割愛とさせていただきます。
さてそれに比べてコンビニはどうでしょう?令和4年一月の時点で
56936件
でした。二年前のデータが調べれなかったので単純比較はで着ないのですが、確かにコンビニより歯医者のほうが多いですね。しかしどのように変わっているかというと、一年前、令和三年と比較すると12件減っているだけとなるのでほぼ横ばいとなります。まぁ歯医者も約600施設程度なので何万件の桁から比べれば大きくは変わりないのかもしれませんが、減少のスピードでいえば歯医者のほうが早そうです。
さてここから何が言えるのかというと、歯医者が減って得する人がいるのかということです。皆さんがコンビニに行くときに、セブンにする?ファミマにする?ローソンにする?など選択肢があったほうがよくないですか?近くにampmしかないとなるとそこに行くしかない。しかもそこがなくなってしまったら次は車で何分みたいなところに行くしかない。そうなると不便になるのではないでしょうか?もちろん大都会だと同じビルに何件も歯医者があるなんてことがあるということは聞いたことがありますが、そういった極端なものではなく、近くの歯医者がどんどんなくなっていく現状は少しづつ皆さんに影響が出てくるのではないかという漠然としたお話でした。歯学部の入学者数も年々減ってきています。もちろん、子供の数が減少しているのはわかっていますが、少しでも歯医者になってみたいと思える子供が増えるよう、背筋を伸ばして診療していきます。それではまた。
歯科医師 河合鮎樹