スペイン風邪からコロナを学び…

スペイン風邪からコロナを学び、マラリアを伝える

現在、名古屋市でも過去最高のコロナ感染者数になっています。「なぜ」広がっているのか一人一人が知り、「どうしたら」感染者数が減るのかを一人一人が考えることが一番大切だと思います。あなたを救えるのはあなただけです。

さて堅苦しい挨拶から入ってしまいましたが、かなり遅くなりました、日本で一番スペイン風邪に詳しい歯医者を目指すお話しの続報です。あれから、本を三冊ほど読み、スペイン風邪に結構詳しいくらいまでは来たと思います。その後、とある勉強会(緊急事態宣言中ではありません)で隣に座られた方がたまたま学生時代の恩師で、そしてたまたま公衆衛生学の先生で、そしてたまたま大学病院の教授になられていて、そしてその方がスペイン風邪ではなくコレラの日本でのトップクラスの先生で、その後コレラの勉強ににはまり、本を読み漁り、そこからなぜかマラリアの文献に出会い、マラリア面白い!!となりまして、今回はスペイン風邪でも、コレラでもなくマラリアの話をしたいと思います(ドラマのあらすじ風)。

まず皆さん、マラリアって何かご存知でしょうか?ああ知ってるよ。蚊のやつでしょ?と思われた方(僕含む)、厳密には間違っています。正確に言えばマラリアとは原虫であり、その原虫がハマダラ蚊に入っており、蚊に刺されることで原虫が体内に入り感染するものだったのです。つまりハマダラ蚊は何も悪くありません(人の血を吸うので悪いんですが)。なのに原虫に寄生?され、ハマダラ蚊という立派な名前があるのにもかかわらず、規制している原虫の「マラリア」と言う名で呼ばれてます。市川海老蔵という立派な名前があるのに成田屋といわれるようなものです(全く間違っていますごめんなさい海老蔵さん大好きです)。
さて脱線しましたが、そんなマラリア、いつから存在しているのでしょうか?実はなんとヒトが出現する前から存在していたといわれています。先輩だったんですね失礼しました。およそ一万年前のアフリカで、ヒトが農耕と集団的な定住が頃からヒトの命を奪っていたといわれています。余談ですが鎌形赤血球の話を少しだけ。赤血球とは丸っこいお饅頭みたいな形をしているのですが、鎌形赤血球とは赤血球の異常のことで、丸い赤血球が部分的に欠けてしまい、文字通り鎌形をしてます。そんな血球の異常な鎌形くんですが、なんとマラリアに効果がありまして、マラリアは赤血球に乗って全身に回るのですが、この鎌形は脆いため、マラリアがのっかると壊れてしまい結果的に全身に回らくて済んだというけがの功名的なお話でした。長くなりそうなので次回に分けたいと思います。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

 

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