歯周病になるとどんな病気にな…

歯周病になるとどんな病気になりやすいの?

歯周病になるとどんな病気になりやすいの?

患者様にいつも水辺のお便りを頂きます。なかなかコロナで参加できませんが、落ち着いたら僕も参加してみようと思います。鮎だけに。

さて今回は歯周病になるとどんな病気になりやすいの?と題しまして全身疾患のリスクに対してお話ししたいと思います。今回は歯周病→全身疾患です。逆もあるのでどこかでまたお話しさせてください。

ではひとつづつお話ししていきましょう。

①糖尿病 まずは糖尿病です。そもそも糖尿病とは何かというと、体にブドウ糖という栄養を取り込むために必要なインスリンというホルモンが効きにくくなってしまい、ブドウ糖が体に取り込まれにくくなってしまい、ブドウ糖が血液中に余って血糖値が高くなってしまう病気です。そして歯周病になってしまうと、歯周ポケットから血液中に放出された炎症物質によりインスリンが効きにくくなってしまいます。つまり歯周病になると糖尿病が発症、進行してしまうんですね。また糖尿病は冒頭に挙げた歯周病→糖尿病だけではなく、糖尿病→歯周病の関係もあります。軽く説明すると、糖尿病になってしまうと免疫の低下がおこり、歯周病が発症、進行してしまうことが分かっています。ですので現在糖尿病の方にも是非お口のケアをしていただくことで、糖尿病の改善にもつながります。

②脳梗塞 脳梗塞とは簡単に言うと脳の血管が詰まったり、心臓にできた血の塊が脳に行ってしまい血管が詰まってしまう病気です。歯周病になっている人となっていない人ではおよそ2.8倍も脳梗塞になりやすいという報告がされています。また脳梗塞は一度なってしまうと重篤な後遺症が残ることが多く寝たきりになってしまう場合もあります。要介護になる最大の原因は脳梗塞とも言われています。

③認知症 これは前回少しお話ししましたが、歯周病が引き起こす動脈硬化は認知症の原因になると言われています。そしてアルツハイマー型認知症との関連も明らかになりました。詳しくは過去のブログを読んでいただけたらと思います。

④骨粗しょう症 骨粗しょう症とは骨がもろくなる病気です。歯周病によって生産される炎症性物質が全身の骨の代謝に悪影響を及ぼすと言われています

長くなりそうなので、続きは次回に分けたいと思います。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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