歯の数とアルツハイマー

歯の数とアルツハイマー

歯の数とアルツハイマー

さて今回は歯の数とアルツハイマーと題しまして、アルツハイマーの発症のお話をしたいと思います。以前に歯周病とアルツハイマーというお話も去年末くらいにしているのでお時間があればそちらも読んでみてください。

今回はPLOS ONE2021(オンラインジャーナル)に掲載された論文で、2017年4月に歯周炎または歯の欠損を理由に歯科受診した60歳以上の患者、それぞれ401万人、66万人を対象として、アルツハイマー型認知症の有無との関係を調べたものになります。

結果が上記の写真になるのですが、注目してほしいのが右側失った歯の本数のオッズ比なのですが、失った歯が1~13本の人に対し、14本から27本の人が1.4倍、そして失った歯の数が28本、つまり無歯顎の人がなんと

1.81倍

もアルツハイマーになりやすいという結果がでました。今回は義歯の使用の有無は統計に入れずに出しているため義歯の有用性はわからないのですが、どうやらぼけたくなければ歯を残したほうがいいようです。河合歯科クリニックでは一本でも歯を残すことができるよう全力でサポートさせていただきます。最近は歯がぐらぐらしている方、絶対にボケたくない方、なかなか足が運びやすい場所ではありませんがお話だけでも聞かせてください。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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