第四波
鶯の発声練習も終わり、季節の変わり目を感じつつも、毛布をどうしようと日々悩んでいるこの頃です。
さて今回は第四波と題しましてコロナの話です。もううんざりだと思う方もみえるかもしれませんが、面倒でも最後の結論だけでもいいので見てください。
最近大阪が何百人になった、みたいなニュースが連日報道されており、大阪ヤバいねーなんて思われているかもしれませんが、名古屋も他人事ではありません。
上記に示した図が、年末から年始にかけての第三波の流れと、最近の図です。見て頂いて一目瞭然ですが、ここ二週間ほどでまた増えてきて来ております。しかし、人間も馬鹿じゃないです。第四波ともなりますと、三回の経験があるのである程度予測することができます。そこで見ていただきたいのが比率です。ここ最近で20代の感染者が増えてきております。これは第三波の開始時にも同じ傾向がみられるんですね。そしてその後、家庭感染を起こして、徐々に高齢者に感染し、また収束していくというのが前回までに分かっていることです。もちろん今回が絶対このような推移で進むかといわれるとそうではないのですが、対策を練ることはできます。ここでポイントとなるのは家庭内感染です。もう感染してしまっている場合はキャリアとなるのでどうしようもないのですが、感染していなければ、もちろん移ることはありません。そこで対策しなければならないのが、ウイルスの持ち込みです。本人が問題なくても、ウイルスを持ち込んでしまい感染してしまうこともあります。ですので、家族を守るため、そして自分を守るため手洗い、うがいは非常に効果的ですので続けて行ってください。
続いて、世界の話をしたいと思います。今まではアメリカがとても多いイメージがあるともうのですが、最近ふえてきているのはフランス、ブラジル、カナダ、インドです。人口100万人当たりの一週間の新規の感染者数がフランスが3383人、ブラジルが1982人、カナダが1579人、インドが1428人、そしてアメリカが1307人です(2021/04/22現在)。世界平均が726人なのでヨーロッパ南米、北米あたりが増えてきているのかなというのが今の現状です。ではそれに比べて日本はというと、
249人です。
そうなんです。意外と少ないんです。どうしても、昨今のニュースは不安を煽ることばかり言っていますが、日本ってめちゃくちゃ優秀なんですね。ただ比較対象が、今までの日本になってしまうので、先ほどのグラフを見るとめちゃくちゃ増えてしまった!!となるのは当然なのですが、世界規模で考えると、平均の半分以下の人数をずっと推移しているんですね。もちろん、今日からマスクしなくてもいい、手洗いなんてもういらないなんて言っているわけではありません。しかし、今までの日本の対応はこの結果が示すように、世界と比べたら成功しているといってもいいと思います。
日本政府を批判する気持ちはわかります。何の説明もないまままた緊急事態宣言、あの国と比べたらワクチンの接種がとても遅い、失業者、自殺者の増加はどうするんだなどなど。不安なことを思えば不安だらけになります。批判をするなとは言いません。楽観的になれとも言いません。ただひとつわかっていてもらいたいのは、
日本政府も「人間」です。
機械ではありません。心無いことを言われれば傷つきますし、褒められなければつらいです。それが分かったうえで石を投げてください。
まとめます。手洗いうがいを今まで通り頑張ろう。日本頑張ってるよ。それではまた。
歯科医師 河合鮎樹