コロナ予防に外に出よう

コロナ予防に外に出よう

さて今回はコロナ予防に外に出ようと題しましたが、別に人ごみに行けと言っているわけではありません。太陽光とコロナの関係についてお話ししたい思います。

「コロナウイルスに関して何らかの感染予防をしていますか?」というアンケートが実施されその中の「手洗いをしている」と答えた方が87.7%、「マスクをしている」と答えた方が87.4%とかなり高い数字になりました(アンケートが実施されたのが去年末なので今はもっと高いかもしれません)。コロナになる前から考えるとこんな高い数字ははあり得ないですし、日本という国民性もあるかもしれませんが、とても素晴らしいことだと思います。

さて話は変わりまして、コロナが悪化しやすい人ってどんな人でしょうか?今までのブログでも少しお話しさせていただきましたが、まず真っ先に挙がるのが持病を持っている高齢者です。どうしても免疫力が下がっている状態で感染がおこると悪化しやすいということは防ぎようがありません。

次いで、コロナが重症化して亡くなってしまう方は男性と女性で比べると男性がとても多いそうです。これにはいろいろな説があり絶対というわけではありませんが、女性は生物学的に子供を産むという機能があるため免疫が多いのではないか?などと言われております(これが正しいかどうかはわかりません)。しかしながら女性よりも男性の方が気を付けなければならないということも興味深い内容です。

さてこんなコロナウイルス、「私、持病持ちで、高齢者で、男性なんだけどできることはないの??」と思われている方に朗報です(テレホンショッピングみたいですいません)。

なんと血中のビタミンD濃度が30ng/ml以上ある方はほとんどコロナに感染せず、しかも重症化しないという発表がありました(アンチエイジング医学会誌 2020 vol.16 no3)

この血中のビタミンD濃度30ng/mlというのがわかりづらいのですが、そもそも血中なので血液を調べないことにはわからないそうです。しかもこの30という数字がどれくらいなのかというのが専門家ではないのでわかりませんが、とにかくビタミンDがキーポイントになりそうです。

さてこのビタミンDどのようなものに含まれているかというとキノコや卵黄などに含まれます。しかしこればかりを食べ続けるというのもなかなか難しいものです。

そこでやっと本題になる太陽光です。なんと太陽の光を浴びることで皮膚からビタミンDを作ることができるんですね。人間ってすごい!!昔から、太陽の光を浴びることが体にいいといわれておりますが、今回のビタミンDが作られるということが要因の一つかもしれません(なお太陽との利益相反はありません)。このことにより、卵が食べれない人、キノコが大嫌いな人でもビタミンDを血液に増やすことができます。なのでコロナになりたくない方、是非とも外に出て下さい。何も人がいっぱい集まるところに行けと言っているわけではありません。近所で構いません。散歩をしてみてください。歩くことが難しい方は日向ぼっこでも構いません。窓をあけてベランダで一時間ほどでもいいので太陽の光を浴びてください。公園のベンチなんかでのんびりするのもいいかもしれません。そうすることで免疫が強化されることになり、感染予防にもつながります。コロナにならないために家にこもるだけが対策ではありません。体の内側からもコロナ対策をしていきましょう。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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