コロナになるとなぜ死ぬのか?③

コロナになるとなぜ死ぬのか?③

さて、コロナになるとなぜ死ぬのか?シリーズ第三章。コロナになるとなぜ肺炎になるのか?のお話をさせて頂きたいと思います。まだの方は前回のブログを読んで頂けたら幸いです。

前回に、感染と発症のお話をさせて頂きました。コロナは感染すると肺炎を発症します。そのメカニズムをかみ砕いてお話しさせていただきたいと思います。

そもそもウイルスはいろんなところから侵入してくるのですが、コロナウイルスはもともと風邪のような症状を引き起こすウイルスであるので、のどや気管支を好んで侵入してきます。細かく言うとコロナは呼吸器にあるACE2受容体を目指して侵入してきます。このACE2受容体は腸にもあるので腸から感染した人は下痢のような症状が出る場合もあります。

またコロナウイルスは攻撃性が高いため、感染すると気管支炎や風邪のような症状だけではとどまらず、肺炎を発症してしまうのです。

よく若い人がコロナになっても大丈夫などとおっしゃっている方がみえます。確かに気管支炎や肺炎になっても、ご年配の方よりも若い方の方が悪化しにくいと思います。しかし、肺炎にならないわけでも、死なないわけでもありません。あくまでご年配の方と比べて悪化しにくいという一点のみです。若い方でも大勢亡くなられています。コロナに感染した方は皆「まさか自分が感染するとは思っていなかった」と感じられていると思います。ご自身をご家族をご友人を大切にしてください。

少し脱線しましたが、コロナになり肺炎になって死んでしまうんだよということが少しはわかっていただけたかと思います。では次回最終章。コロナにならないためには?治療方法は?今話題のワクチンなども踏まえてお話しさせていただきます。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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