コロナになるとなぜ死ぬのか?

コロナになるとなぜ死ぬのか?

寒い日が続きますね。去年はもう少し暖かった気がするのでしょうが、きっと去年は去年で寒いと言っていたでしょう。

さて今回はコロナになるとなぜ死ぬのか?という基本的なお話をさせて頂きたいと思います。

まずは前にお話しした復習からしましょう。そもそもコロナコロナと騒がれていますが、コロナとはウイルスの一種です。ウイルスで他にも有名なものはノロウイルス、インフルエンザウイルス、はしかウイルス、HIVなどがあると思います。このウイルス、健康な人の体に一匹や二匹(正確にはウイルスは生物ではないので一個や二個が正しい)入ってきたところですぐに感染するわけではありません。体には免疫という素晴らしい防御機構が備わっており、少しの怪しい奴などこの防御機構で防いでくれます。しかし、防ぎきれないほど入ってきたり、この防御機構に「気づかれないように」入ってくるものもあります。そうして体にウイルスが定着してしまった場合「感染」となります。しかし感染してしまったら絶対死ぬのか?というとそうではありません。感染したのちに体に何らかの症状が出るとそこで「発症」となります。ここがウイルスのとても厄介なところでかつ、賢いところになるのですが、すべてのウイルスが感染してすぐに発症したら、こんなにもコロナウイルスは広がっていないんですね。なぜなら症状が出た瞬間に隔離したり、悲しい話ですがその人が死んでしまったら、それ以上広がらないので。しかしこの感染と発症(厳密には潜伏期間というものがあるのですが今回話すとややこしくなるので飛ばします)に間隔があると、自分は感染しているのにもかかわらず症状がないため、普段通り生活をする(マスクをしない昔の生活のことです)ほかの人に感染させてしまうというのがウイルスの広がり方です。ちょっと長くなりそうなので次回に分けます。それではまた。

                      歯科医師 河合鮎樹

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